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本演習では、比較社会学を共通の方法論としながら、各参加者が「テーマ」と「地域」について選び、調べ、発表し、話し合い、「論文」を書く中で、〈いまここ〉を楽しみながら〈未来〉と〈彼方〉を創造していくための技法(art)を、〈自我〉への省察や仲間との〈関係〉の中で身に着けることを目標としています。ポストコロナ時代においても、また、そういう時期にこそ、有効な行き方と考えています。具体的にいえば、〈対面〉と〈遠隔〉の諸技法およびその組み合わせにより、高い水準のゼミ活動ができています。
「比較社会学」とは、自分にとって特別な思い入れのあることがらを、異なる社会へ、異なる時代へとたずね歩くことにより、現代社会のさまざまな〈流れ〉を描き出そうとする方法です。僕は、そのためには日本を離れた視点をもつことが必要と考えていて、どこかの外国とかかわらせてテーマを決めてもらっています。それは、東北アジア・東南アジア・北米・西欧などさまざまな範囲から選ぶことができますが、もっともたいせつなのは、それが自分をひきつけるなにかをもった場所かどうか、ということでしょう。
そればかりでなく、取り扱う「テーマ」が、自分にとってかけがえのないものであるかどうかも、とてもたいせつです。卒業生・ゼミ生の対象地域・テーマはゼミ・ホームページ(
メンバー[左の枠からも飛べます])のところに掲載してあります |
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ゼミのおおまかな進め方はつぎのとおりです。まず、三年前期には、フィールドワーク(社会調査)の仕方や比較社会学の枠組みについてフィールドワーク練習や個別の活動を通して学びながら、各自の関心があることを探しはじめ、とりあえずの計画をたててみます。三年後期には、集めた情報の整理法やプレゼンテーションの技法を学んだ後、夏休みに行った情報収集にもとづいてみんなの前で発表をし、ゼミ論をまとめます。その後発表テーマに関する文献の読み込みに入ります。四年生では、他者を説得することのできる文章の書き方を学びながら、三年の時の調査の成果と文献研究の成果をまとめそれぞれ「卒業論文」へと仕上げていく作業が中心になります。毎年の冬に、四年生の卒論発表会、三年生のゼミ論発表会をかねた、共同イベント(昨年とコロナ前はゼミ合宿、コロナ中は三四年合同発表会)を行っています。それらも含め、イベントが多めのゼミになっています。また、学部授業と同様にアートに基づく探究(Art-based
Study)の要素を随所に取り入れているつもりです。
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◎開講予定時間帯schedules
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今年度は、演習Tが水曜二限、演習Uが水曜三限です。 |
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外国について調べることは、遠隔の様々な技法が使えるようになったとはいっても、やさしいことではありません。ある土地の人々について資料を集め、「わかった」と思えるようになるまでには、何度も失敗を繰り返すことになってしまいます。けれども自分のテーマ、好きな土地をみつけていれば、それがかえって「楽しい」と思えるから不思議です。そういうかけがえのない出会いがあるように、どんどん新しいことに挑戦していってもらいたいと思っています。 |
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メールやTeamsチャットでアポイントをとってのビデオ通話、音声通話で質問してくれてもかまいませんし、月曜日の2限10:50-12:30のオフィスアワーに研究室120年館3F現代社会学科研究室11に訪ねてきてくれてもいいです。 |